京都アニメーション放火事件を受けて

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京都アニメーション放火事件を受けて

On 7月 20, 2019, Posted by , in その他, With No Comments

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先日の京都アニメーションさんの放火事件は、何とも表現しようのない、傷ましいことだと感じています。

 

私は、それほどアニメに詳しい訳ではないのですが、アニメーション制作の工程を調べてみたところ、実は着物制作ととても似ていることに驚きました。

イメージを出す企画段階のところから、下絵を描き、メインキャラや、それをを引き立てる背景を創作し、尺の中でドラマチックな抑揚をつけて記録する。

 

これらのことは、フォーマットが着物の生地だというだけの違いで、私がいつもしていることと酷似しています。
そして、それぞれの工程を分業体制で行うということも、着物制作に似ていると言えます。

 

さらに、私は型染の職人として修業するところからこの仕事をスタートしました。

それはアニメーションの世界で言えば、まさにアニメーターの仕事と重なると考えます。

 

言わば職人修業としての経験を積むことが必要な上、とても過酷ながら賃金が低く、真剣にそれが好きであったり、情熱がなければ、それを継続することはできません。

そして、それでもそこに向かっていく、若い時期に抱く苦悩は、私は痛い程よくわかります。

 

そんな若者たちや、そうした苦悩を乗り越えて働くベテランたちが、不条理に命を奪われたと思うと、許せないし、やり切れない気持ちです。

スタッフさんが書かれたブログを読んでみると、苦労しながらも明るく前向きに仕事に取り組んでいらっしゃる日常の様子が垣間見え、とても苦しくて涙が出ます。

ご冥福をお祈りいたします。

 

まだ、事件の全容が明らかにはなっていませんし、今の段階で今後のことを考えるのは良くないかもしれませんが、京都アニメーションさんは、必ずまた再起されると、私は信じています。

京都は古から、時代のうねりの中で、ものづくりをしてきた場所です。
フォーマットの違いはあれど、同じ京都でものづくりをしている人間として、できる応援をしたいと思います。

 

 

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