配色や色合わせ、着色など、色を扱うことに色々と忙しい、カラーズ京都の長瀬澄人です。

このところアトリエ内は慌ただしく時間が過ぎています。
カラーズ京都では、個人のお客様からのオーダー以外にも、他メーカーさんの商品を型を預かって染めたり、中にはデザインも含めて丸ごとプロデュースするような、完全に裏方の仕事も行っています。

型を使用するとは言え、機械などは一切なく全て手作業で染める工房ですので、それらが重なるとすぐにフル稼働状態になります。

手は紺色の帯を染めながら、頭の中では次に染めるグリーンの付下げをイメージしていたり、なんてことはしょっちゅうですね。
だからと言って、染める色を間違えてはいけませんので、そこは集中です。

ちなみに、染職人用語で、色を間違えて着色することを、「カッパする」という言い方をします。

色を洗い流すには水が必要ですから、水が不可欠な河童に掛けて、そのような言い方をするわけです。

染工房で親方が、「この柄は配色がややこしいから、カッパせんように気ィつけてや〜」という具合に、職人さんに注意を促すシーンは、とてもよくある光景で、私も修業時代に父親から何度も何度も言われて、それでも何度も何度もカッパした過去があります…。

さてさて、来月のカラーキャンペーンなのですが、少しアトリエ内が慌ただしい状況ということで、9月に引き続き、10月も「ベージュ」で継続することとさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。